鋳物製品・鋳物関連資材
株式会社東海精技は、片状黒鉛鋳鉄（FC）および球状黒鉛鋳鉄（FCD）の鋳造品を製造・販売し、幅広い産業分野で活用されています。令和2年には広機通商グループに加わり、調達力の強化や海外工場での加工能力の向上を図ることで、コスト削減と高品質な製品づくりを推進しています。
現在、当社の鋳造品は、マンホールなどの建築資材関連部品、ハンドル・フランジ、モーター部品、ポンプ部品、機械部品などの産業用機械部品、また調理器具、バーナー・五徳などの民生・日用品など多岐にわたります。さらにはステンレスロストワックス、AC2B、AC7Aなどのアルミ鋳物、SUS304、SS400、グラファイトパウダー、カーボンブロックなど様々な材料、工法に対応します。少量生産から量産まで幅広く対応し、さらに鋳物関連の資材や副資材の取り扱い品目も拡充することで、お客様の多様なニーズにお応えしています。
鋳物製品
鋳造製品類
鋳造製品類
鋳造製品類
産業機器部品類
鋳造製品類
鋳造製品類
日用品類
日用品類
ロストワックス類
アルミ製品類
鋼材溶接品類
カーボンブロック
取扱材質
銑鉄鋳物 (FC150、FC200、FC250、FCD450、FCD500、FCD600、FCD-S)
アルミ鋳物、アルミダイカスト、ステンレス鋳物、線材、鋼材、黄銅鋳物、青銅鋳物
鋳物関連資材
1造形材料
1. 砂型鋳造に必要な造形材料
造形砂（鋳物砂）
シリカ砂（珪砂）：最も一般的な鋳物砂
クロム鉱砂：耐熱性・耐摩耗性に優れる
ジルコンサンド：高温耐性が高く、鋳造欠陥を抑える
オリビンサンド：熱膨張が少なく、鋳造欠陥を防ぐ
バインダー（結合材）
粘土（ベントナイト）：水分を含ませることで砂を固める（粘土型鋳造で使用）
有機バインダー（フェノール樹脂、フラン樹脂など）：CO2硬化や熱硬化で固まる（シェルモールド、ノーベーク法など）
添加剤
炭素質材料（シェルダスト、石炭粉）：鋳型の耐火性向上や溶湯の侵食防止
セルロース（木粉、コルク粉）：ガス抜きや鋳肌の改善
防湿剤（デキストリンなど）：水分管理や強度維持
2. 鋳型鋳造（シェルモールド、フルモールドなど）に必要な材料
シェルモールド用樹脂コート砂（フェノール樹脂コーティング済みの砂）
発泡スチロール（フルモールド鋳造用）：溶湯を流し込むと気化する材料
耐火塗型剤（ジルコンサンド、アルミナ、グラファイト）
3. 金型鋳造に必要な材料
金型鋳造では砂型を使わず、耐熱性のある金属製の型を使用します。
金型材料（鋼、鋳鉄、銅合金など）
離型剤（モリブデン、フッ素樹脂、シリコン系コーティングなど）
4. セラミックモールド鋳造に必要な材料
セラミック砂（ジルコニア、シリカ）
セラミックバインダー（シリカゾル、アルミナ）
2溶解材料
1. 溶解金属材料
鋳造品の材質に応じた基本的な金属材料です。
鉄系材料（鋳鉄・鋳鋼）
銑鉄（ピッグアイアン）：鋳鉄の主原料（高炭素鉄）
スクラップ鉄（鉄スクラップ）：リサイクル材として使用
フェロアロイ（合金鉄）：特性向上のための添加材
フェロシリコン（Fe-Si）：脱酸、強度向上
フェロマンガン（Fe-Mn）：脱酸、耐摩耗性向上
フェロクロム（Fe-Cr）：耐食性向上（ステンレス系）
フェロモリブデン（Fe-Mo）：耐熱性、強度向上
非鉄金属材料
アルミニウム合金
アルミニウムインゴット（純Al、ADC12など）
けい素（Si）：耐摩耗性・流動性向上
マグネシウム（Mg）：強度・耐食性向上
銅合金（青銅・黄銅・砲金など）
銅（Cu）
亜鉛（Zn）：黄銅（真鍮）の主成分
錫（Sn）：青銅の主成分
鉛（Pb）：耐摩耗性向上（砲金など）
マグネシウム合金
マグネシウム（Mg）
アルミニウム（Al）：強度向上
亜鉛（Zn）：耐食性向上
2. 主要な添加材（溶解補助・品質向上）
脱酸剤（酸素除去）
シリコン（Si）（フェロシリコンなど）
アルミニウム（Al）
カルシウム（Ca）
脱硫剤（硫黄除去）
マグネシウム（Mg）
カルシウムシリコン（Ca-Si）
球状化剤（ダクタイル鋳鉄用）
マグネシウム（Mg）：黒鉛を球状化
セリウム（Ce）（希土類元素）：球状化安定化
凝固制御材（微細化・偏析防止）
チタン（Ti）：結晶微細化
ホウ素（B）：鋳造欠陥防止
スラグ形成剤（不純物除去）
石灰（CaO）
蛍石（CaF₂）
溶湯改良剤（流動性・鋳肌向上）
炭素（C）（炭素粒、黒鉛粉末など）
ケイ素（Si）（フェロシリコン）
3. その他の補助材料
フラックス（酸化防止・スラグ除去）
アルミ合金用フラックス（塩化物・フッ化物系）
銅合金用フラックス（ホウ酸塩系）
除ガス剤（溶湯中のガスを除去）
窒素（N₂）、アルゴン（Ar）吹き込み
発泡剤（六フッ化硫黄 SF₆ など）
3耐火材料
1. 鋳型・中子（コア）に使用する耐火材料
鋳型や中子（コア）は、溶湯を流し込む型として使用されるため、高温に耐える耐火材料が必要です。
珪砂（シリカ砂）（SiO₂）
最も一般的な鋳型材料
耐火温度：約1,700℃
コストが安く、鋳鉄・アルミ鋳造に広く使用
熱膨張が大きいため、寸法精度に影響する
クロム鉱砂（Cr₂O₃・FeO）
耐火温度：約1,900℃
耐熱性・耐摩耗性が高く、大型鋳物や鋳鋼品に使用
価格は高め
ジルコンサンド（ZrSiO₄）
耐火温度：約2,000℃
低熱膨張で寸法精度が高い
主に高精度・高品質な鋳造品向け
オリビンサンド（(Mg,Fe)₂SiO₄）
耐火温度：約1,800℃
熱膨張が少なく、鋳造欠陥を防ぐ
アルミナ系耐火材料（Al₂O₃）
耐火温度：約2,000℃以上
高耐火性で、特殊鋳造や精密鋳造に使用
炭化ケイ素（SiC）
耐火温度：約2,500℃
高強度・高熱伝導性
2. 溶解炉・るつぼ（クルーシブル）用耐火材料
溶解炉やるつぼは、高温の金属を溶かす設備のため、特に高耐火性の材料が求められます。
マグネシア（MgO）
耐火温度：約2,800℃
鋼や高温合金の溶解に使用
アルミナ（Al₂O₃）
耐火温度：約2,000℃以上
一般的な耐火レンガや炉材に使用
炭化ケイ素（SiC）るつぼ
高強度・高熱伝導性があり、アルミ合金や銅合金の溶解に適する
ジルコニア（ZrO₂）
耐火温度：約2,500℃
反応性の高い金属（チタン、ニッケル合金）用
カーボンるつぼ（グラファイトるつぼ）
銅・アルミ合金の溶解に使用
耐熱性・耐食性に優れる
3. 耐火レンガ・耐火モルタル（炉や鋳造設備の耐火材）
高アルミナレンガ（Al₂O₃ 50%以上）：耐火性が高く、溶解炉やるつぼに使用
シリカレンガ（SiO₂）：鋳造炉や耐火壁に使用
マグネシアレンガ（MgO）：高温用炉材